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2018.07.09

【ひまわりー家のお悩み解決道場(1)】 どうして?なんで?ダイエットの疑問をズバッと解決!


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ダイエットを成功させるために必要なことはいくつかあります。
バランスのとれた食生活を送ること、適度な運動をすること・・・それらと同じくらい大切なのが、正しい知識を身につけることです。

それに気づいたのは、ひまわり一家のお母さん。
ひまわり一家は、優しくて少しのんびりしたお父さん(42歳)にしっかり者で心配性なお母さん(40歳)、この春中学生になったお兄ちゃん(13歳)、甘え上手な妹(10歳)の4人家族です。

家族の健康を守るべく、お母さんが家族を連れて訪れたのは、渋谷DSクリニック 渋谷院。
院長の林博之先生に、ダイエットに関するさまざまな疑問に答えてもらうようです。

(息子)どうしてポテトチップスは食べ出すと止まらないの?

母:今日はダイエットに関する正しい知識を学ぶために、家族みんなで林先生に相談させてもらいにきました。よろしくお願いします。

父・息子・娘:よろしくお願いしまーす!

林先生:はい、よろしくお願いします。どんどん質問してください。

息子:じゃあ、まずは僕から!昨日おやつにポテトチップスを食べていて気づいたんだけど、食べだすと止まらないんだよね。お母さんに妹の分もとっておきなさいって言われたのに、結局全部食べちゃった・・・。あれはどうしてなんですか?

林先生:ポテトチップスには、人間が本能的においしいと感じる要素が詰まっているんですよ。
具体的には、炭水化物や油、砂糖、うま味調味料などですね。しかも、油や糖には強い依存性があります。

タバコにはニコチンという依存性の物質が入っていて、なかなかやめられないって聞いたことはあるかな?
油や糖にもそれと同じ性質があって、それらがたくさん含まれているポテトチップスは、自分の意思で食べるのをやめるのが難しいんです。

息子:ポテトチップスは危険な食べ物なんですね・・・。

林先生:食べてはいけないというわけではないけれど、強い意思で自分をコントロールしなければなりませんね。自信がなければ、
何人かで分け合って食べるといいですよ。
ポテトチップスはとてもおいしいけれど、いうまでもなくダイエットの天敵!心して食べてください。

息子:やっぱりお母さんの言うとおり、妹と分けないといけないんだなぁ。次に食べるときはそうします!

(父)どうして夜型の生活は太りやすくなるの?

父:仕事で毎日帰りが遅くて、どうしても夜型の生活になってしまうんですが、これもダイエットにはよくないんでしょうか?

林先生:そうですね。食事も夜遅くにとるんですか?

父:はい。帰宅して、入浴を済ませてから食べるので、深夜0時を回ってしまうことも珍しくないです。

林先生:それはよくないですね。なぜなら、夜になると体内でBMAL1(ビーマルワン)
という体に脂肪を溜め込む作用をもったたんぱく質が増加するんですよ。つまり、同じものを同じ量食べても、夜のほうが太りやすいんです。

父:食べる時間帯って重要なんですね……。

林先生:お仕事の都合もあると思いますが、例えば夕食用のお弁当を持参して、19時頃には食べるのはいかがでしょうか?どうしても遅くなってしまった場合は、炭水化物や高脂肪な食材を避け、全体量も減らすようにしてください。

母:わかりました!夕食用のお弁当、頑張ってつくってみようかな。

(娘)別腹ってどうして起こるの?

娘:ごはんでお腹がいっぱいになっていたはずなのに、デザートが出てくるとなぜか食べられるんです。なんでですか?

先生:いわゆる別腹ってやつですね。私たちの体では、おいしそうなデザートを見ると、脳でオレキシンという物質が分泌されるんですよ。
これが胃の働きを活発にし、胃の中の食べ物を頑張って腸に送って、なんとかスペースをつくるんです。
そして、摂食中枢という神経が「食べてもいいよ」というサインを出して、別腹が生まれます。

母:デザートのために、なかったはずのスペースをつくってしまうとは・・・人の体っておもしろいですね。

(母)糖質制限ダイエットは本当に有効なの?

母:世間では糖質制限が大ブームになっていますが、健康によくないという噂もちらほら聞きます。本当のところはどうなんでしょうか?

林先生:現代の食生活は、どうしても糖質を多く摂取しがちです。過剰に摂取した糖質はやがて脂肪に変化するため、ダイエットをしたいなら糖質の量には気をつけるべき。そういう意味では、糖質制限は効果があると思います。

母:やっぱり効果があるんですね!

林先生:ただし、極端な糖質制限は健康を害することも忘れてはいけません。炭水化物もまったくとらないのではなく、量や食べる時間帯に気をつけて摂取すべきです。あとは、糖質は避けたものの、油やたんぱく質を過剰に摂ってしまうケースが多く見られます。「米はダメだけど、肉は食べてもいい」と言われて、肉を食べすぎてしまうとか。そうすると今度は内臓脂肪が増えてしまうリスクが高まります。

母:極端なやり方はダメなんですね。

林先生:そうですね。健康的に痩せたいなら、食事はバランスよくとることが大切です。

(父)親が太っていると子どもも太るの?

父:親が太っていると、子どもにも遺伝するんでしょうか?僕は太りやすい体質なので、子どもに申し訳ないなと思っていて。

林先生:太りやすい体質は、確かに遺伝します。しかし、遺伝は肥満の原因の2〜3割程度でしかないんですよ。肥満の最も大きな原因は、やはり生活習慣です。親が肥満になりやすい生活、例えば高カロリーな間食を日常的にとる習慣があれば、その保護下にある子どもたちも太りやすくなるでしょうね。

父:体質の遺伝は仕方ないとして、親である僕たちが食生活を見直すことはできますね。

(母)子どもの肥満が増えているって本当?

母:子どもの学校の先生に最近は肥満児が増えているって聞いたんですけど、本当なんですか?

林先生:残念ながら本当ですね。以下のグラフのとおり、小学校1年生から中学3年生まですべての年代で、肥満児は年々増えています。

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出典:「子どもの食生活を取り巻く状況」(文部科学省) ※外部サイトに遷移します

母:しかも結構な割合で増加しているんですね。一体何が原因なんでしょうか?

林先生:原因はさまざまにあると考えられますが、そのうちの1つに、塾通いや両親の生活スタイルなどが理由で夜型の生活を送るケースが増えていることが挙げられるでしょう。なるべく食事時間が遅くならないように気をつけてあげることは必要です。

母:わかりました、気をつけるようにします。

父:林先生、今日はたくさんの質問に答えてくださってありがとうございました!

息子・娘:ありがとうございました!

林先生:いえいえ、またいつでも相談にきてくださいね。

監修者プロフィール

渋谷DSクリニック 渋谷院 院長 林 博之

東京慈恵会医科大学卒業後、東京厚生年金病院形成外科医長を経て、平成17年ダイエット専門院 渋谷DSクリニックを開設。渋谷院 院長就任。医学的根拠に基づいた正しいダイエットを提唱する。

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