2018.01.04
男性は夢を、女性は現実をみる!?リタイア後の移住って実際どうなの?プロに聞いた!
リクルート住まいカンパニーによる「住みたい街ランキング」調査では、昨今リタイア後の移住や二拠点居住の人気が高まっていることから、「リタイア後に住みたい街ランキング」を2017年に初めて発表しました。
リタイア後の「移住」に一度は憧れたことがある、という人も少なからずいるのではないでしょうか。
でも、実際に「移住」は選択肢として現実的なのかどうか?ただの夢物語なのか?わからないことも多いですよね。
そこで、住宅情報サイト SUUMO編集長の池本洋一さんに、「リタイア後に住みたい街ランキング」人気の傾向や実際に「移住」をサポートしてくれる制度などについてお話を伺いました。
「リタイア後に住みたい街ランキング」人気の傾向は?
みんなが住みたい街ランキング2017 番外編「リタイア後に住みたい街ランキング」は、関東圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)または、関西圏(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)在住の20歳から49歳の男女約4,000人を対象にWEBアンケートを実施。住みたい街を最大3つ選択してもらい、集計したものです。
SUUMO住みたい街ランキング2017 番外編「リタイア後に住みたい街ランキング」 出典:2017年5月30日 株式会社リクルート住まいカンパニー
リタイア後に住みたい街、上位は?
関東圏在住者に人気の街
1位 神奈川県鎌倉市、沖縄県那覇市
3位 北海道札幌市中央区、沖縄県石垣市
続く5位は東京都世田谷区、6位には東京都港区が続き、20位までをみると東京23区、湘南エリアが半数強を占めています。
関西圏在住者に人気の街
1位 沖縄県那覇市
2位 沖縄県石垣市
3位 北海道札幌市中央区
トップ10には兵庫県の都市が4つ、大阪府・京都府・奈良県が1都市ずつランクインする結果となりました。
男性に比べて女性は現実的!?都会かリゾートか、またはその両方か
このランキングからは、大きく3つの傾向がみられます。
1つ目は『都会だけどリゾート感もほしい』
2つ目は『都会にこだわりたい』
3つ目は『リゾートにこだわりたい』
たとえば、鎌倉は商業施設も多く、歴史や自然にも恵まれています。横浜も近いことから、『都会だけどリゾート感もほしい』というニーズを満たした街だといえるでしょう。
また、『都会にこだわりたい』『リゾートにこだわりたい』の2つについては、男女の意向が分かれるポイントでもあります。
男性はリタイア後に『都会から離れて農業や自然、クラフトなどに触れながら悠々自適に暮らしたい』という憧れが強く、女性は『高齢になったら利便性の高いところで安心して暮らしたい』という現実的な考えが強いです。
最近は、田舎やリゾートを購入するより、利便性の高い駅の分譲マンションをリタイア後の方が購入する傾向が強そうです。
ゴルフやスキーなどのレジャー人口が減少していることもあり、どちらかというとリゾート志向より現実志向が上回っているようです。
「移住」を考えたら、知っておきたいコト
では、「住みたい街」に移住するためには、何から始めてどんな準備を進めればよいのでしょうか?
果たして「移住」という選択肢は現実的なのかどうか、順番に確認してみましょう。
まずは初期費用の把握を
移住を検討する場合、まずはお金のことを把握しておきましょう。
移住の準備には、「現地へ家探しに出掛ける際の交通費や滞在費」「引越し費用」「住宅購入費または敷金礼金・賃料」などが発生します。
また、公共交通が乏しい地域に移住する場合、交通手段として車も必須でしょう。
初期費用をしっかりと見積もることが大切です。
移住をサポートしてくれる制度も検討してみよう
「移住」を実現するためにマイホームを売却する人もいますが、さまざまなサポート制度もあります。
たとえば、自宅を担保にして老後資金を借りることができるローン『リバースモーゲージ』は、担保不動産を所有者の死後に売却して一括返済するという制度です。
家を子どもに相続する必要がないと考えている人にとっては、とても有益だといえるでしょう。
また、一定期間家を貸す『定期借家』は、売却せずに家賃収入を得ることができます。
こうした制度を活用することができれば、移住のハードルを下げられるのではないでしょうか。
さらに最近では、自治体による移住者向けの支援も拡充しており、「年間150万円給付」「空き家の改装費補助」「生活助成金の支給」などを設けているところもあるようです。
移住者の声を調べよう
お金の次に大切なのが“どの街に住むのか”です。
テレビ番組で紹介された内容や旅行で訪れたときの印象など、自分のイメージだけではなく実際の暮らしに関する情報を仕入れてください。
外部の人間を寛容に受け入れてくれる地域なのかどうか、気になる人も多いかもしれません。
そこで最も参考になるのは、移住した人たちの生の声です。自治体によってはホームページに移住者向けのページを設け、インタビューを載せているところもあります。
短期滞在で移住体験をしてみよう
また、移住体験ができる短期滞在型のプラン「ショートステイ」で、暮らしの雰囲気を確かめてみるのもよいでしょう。
夏と冬、それぞれの時期に足を運んでみるのもいいかもしれません。
人生100年時代と言われる現代、今暮らしている街で一生を過ごすのか。「移住」もひとつの選択肢として、一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか?
記事監修:池本洋一
株式会社リクルート住まいカンパニー SUUMO編集長。株式会社リクルートに入社。住宅情報誌の編集、広告に携わる。 2007年都心に住む編集長、2008年住宅情報タウンズ編集長、2011年SUUMO編集長(現職)。メディアを通じて、住まい領域のトレンド発信を行っている。
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